織り方によるカテゴリー

桑絹

桑絹は、家畜化され成長したカイコが、液体のシルクを分泌する時に生成する長いシルク繊維を指し、「天然絹繊維」として知られています。人間によって使用される最も初期の動物繊維で、あらゆるシルク製の洋服の中で最も純粋なシルクで、軽く、柔らかく、湿気を吸収します。さらに、桑絹は18種類のアミノ酸とタンパク質を含み、人間の髪や肌にとても健康的です。例えば、桑絹性の掛け布団は綿の掛け布団に比べ、吸湿性は1.5倍優れています。その上桑絹はかなり低刺激性なので、多くの皮膚科医は高齢者や病人にシルクの寝具類や衣類を勧めます。他のシルク繊維に比べ、桑絹はより豪華で通気性に優れています。耐久性はそれほど高くありませんが、同じ寝具類を一生使い続ける人はいないでしょう。

タッサーシルク

「シャンタン」としても知られるタッサーシルクは、野生のシルクの一種で、柏やジュニパーの葉を食べるタッサカイコにより生成されます。桑絹とは違う手触りと品質のシルクです。

毛虫が管理されていない環境で育つため、蛾は繭から孵化し、フィラメントの長さを途切れさせてしまうため、結果的に長く光沢のある繊維の代わりに短くて粗い繊維となります。一般的に中国やインドのようなアジア諸国で広まり、染色が難しく自然なままの色のクリーミーな黄褐色で入手できます。

また、ドレッシーであると同時に軽量で風通しが良く、着用するには涼しく快適です。更に簡単にシワにならないので旅行にも適しています。

シャルムーズシルク

専門的には、シャルムーズシルクは桑絹とは違って素材に由来しません。特別な織り方で作られたシルク生地を指し、裏側のくすんだ仕上がりの一方で表面は更に光沢と輝きがあります。シャルムーズシルクは桑絹を含むあらゆる種類のシルクから作ることができて、枕カバーや掛け布団カバーなど両面を見せなくて良い製品に頻繁に使われます。シャルムーズシルクのドレープはクレープデシンより優れているため、スカーフやブラウス、ランジェリーに適しています。

シフォンシルク

生地に透明感を与えるために、細い捻り糸で間隔を置いて作られた軽くマットな生地です。非常に柔らかく弾力性があり、通気性に優れ快適な生地です。

生地にうねりを設定することによって、衣類に広がりを加えられます。スカーフ以外で使用する場合、シフォンの衣類には通常裏地、または裏付けが必要です。

シルクジョーゼット

シルクジョーゼットはクレープジョーゼットとしても知られています。強く捻られた糸でゆるく織られた、軽量で薄手の生地のことです。シワが寄った表面で、無地と柄物が製造されています。丈夫な生地ですが、引っかかりやすいので裁縫する際は最新の注意が必要です。薄く流れる様な特徴があるため、縫製が困難です。主な用途はブラウス、ドレス、イブニングウェアです。

デュピオンシルク

デュピオンシルクは、繭を一緒に回転させる2匹のカイコから生成されます。このため、丈夫な二錠ねじのシルクが生成され、その結果一般的に毛先が粗く、透けや重量が不規則です。生地に時折現れる黒い斑点は、素になるカイコの繭の一部です。黒い斑点を取り除くことで生地を弱くし、その美しさと品格の一部を破壊してしまいます。これはデュピオンシルク固有の特徴で、織の欠陥とみなすべきではありません。したがって、デュピオンシルクは、耐久性と光沢があり、ある程度のシワに抵抗する生地です。

羽二重

チャイナシルク、羽二重、紬としても知られています。「クラシックな」シルク生地は、最初に平織りの生地で着物の裏打ちとして使われました。重量は5MMから12MM以上まで及ぶ事ができます。大半のスカーフは8MMの羽二重から作られています。柔らかく軽量な羽二重シルクは、柔らかい生地の一種で美しいドレープと滑らかな表面を備えています。

シルクブレンド

シルクコットン

コットンとシルクがブレンドされた生地です。シルクに比べ光沢が少なく、価格も非常に安価です。シルクの様な滑りやすさに欠け、重く暑い生地です。ブラウスやドレスに頻繁に使われます。

シルクウール

ウールとシルクをブレンドして作られた、重量を加える事なく暖かさや、通気性、吸湿性、ドレープ、シワに対する耐性、しなやかさなどの両方の繊維の殆どの機能を備えた生地です。シルクウールは純粋なウールの様にお肌にチクチクしません。

シルクリネン

光沢があり密度の高い中位の重量の生地です。シルクがリネンのパリパリ感を和らげ、より光沢を与えます。主に高級スーツ、スカート、ドレス、パンツに使われます。